弊社では医療現場やリハビリテーション施設で活用いただいている「鑑AKIRA®」の販売を通して、
現場でのリハビリや機能評価について、お声を聞かせていただく機会がございます。
目視による評価では、動きの速さや回数を正確に記録することは難しく、評価者によるばらつきが生じやすいという課題があるとお聞きしました。
そこで今回は、小脳機能評価やパーキンソン病の評価で行われることが多い「回内回外試験」や「指タップ試験」を定量化するアプリを試作しました。
▼ 実際の動作はこちらの動画をご覧ください ▼
「Finger Motion Lab」でできること
このアプリは、iPhoneやiPadに搭載されているカメラとToF ARのハンドトラッキング技術を使い、これまで目視で行われてきた試験を数値化します。
- 回内回外試験
手のひらを返す動きの回数と速度をリアルタイムで自動計測。「なんとなく動きが遅くなった」といった感覚的な評価を、具体的な数値データとして記録できます。
- 指タップ試験
親指と人差し指を素早く開閉する動きをカウント。動きの正確さやリズムといった、目では捉えきれない細かな変化もデータとして捉えます。
アプリで計測した結果がもたらす可能性
このアプリによって、以下のようなメリットが期待できます。
- 評価の客観性
評価者の主観に頼らず、誰が測定しても同じ基準でデータを取得できます。
- 正確な経過観察
患者さんの症状の進行や治療効果を、数値に基づいて正確に追跡することが可能になります。
- 手軽な実施
特別な機器は不要で、スマホやタブレット1台で手軽に検査を行えます。
私たちは、このような技術を通じて、医療現場の評価をより正確で効率的なものにしたいと考えています。
アプリによる手指運動の定量化にご関心をお持ちの医療従事者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

上記ブログの内容に少しでも興味がありましたら、お気軽にご連絡ください。
弊社のエンジニアがフレンドリーに対応させていただきます。